Linux(Ubuntu)のPostfixからGmail経由でメールを送信したい(OP25B対策)

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Linux(Ubuntu)のPostfixからGmail経由でメールを送信したい(OP25B対策)

Linux(Ubuntu)のPostfixからGmail経由でメールを送信したい(OP25B対策)

UbuntuのPostfixからメールを送信する設定手順です。
最近はメールを送信しようとしてもOP25B(メール送信規制※)対策に対応しないとメールが送信できないことが多くなっていますね。OP25B対策により利用するメールサーバに合わせてPostfixの設定変更もしないといけないので少々面倒です。

そこで本記事では、GoogleのGmailのメールサーバーを経由してメールを送信する設定手順と合わせて、Postfixからメールを送信する手順を掲載します。

※OP25Bとは「Outbound Port25 Blocking」の略称で、メールの送信に使われる25番ポートをブロックし、特定の条件下においてメールの送信を不可能とする仕組み。 主に迷惑メール対策として導入されている

Gmailの設定(Googleアカウントの設定変更)

PostfixからGmailのメールサーバ経由での送信を許可するためにGoogleアカウントより設定を変更します。

    1. Googleアカウントよりセキュリティを選択します。
    2. 2段階認証プロセスをクリックします。
    3. 「使ってみる」をクリックします。
    4. その後の画面で適宜2段階認証を有効にします。
    5. 2段階認証を有効にするとアプリパスワードの項目が表示されますので、クリックします。
    6. アプリパスワードを生成するアプリとデバイスを選択します。
      「アプリを選択」では、「その他(名前を入力)」を選択し「Postfix」や「自分のメールサーバーのホスト名」等を入れておくと分かりやすいかもしれません。その後、「生成」をクリックしします。
    7. 生成されたアプリパスワードが表示されます。このアプリパスワードこの後のPostfixの設定で利用します。
    8. 次に、同じGoogleアカウントよりセキュリティより、安全性の低いアプリのアクセスを有効にします。
      • アクセスを有効にする(非推奨)をクリックします。
      • 安全性の低いアプリの許可を無効から有効に切り替えます。
      • オン担っていることを確認します。

Linux側の設定(Ubuntu/Postfix)

必要なパッケージをインストールしよう

Linux(Ubuntu)のPostfixからGmail経由でメールを送信するのに必要なパッケージは最初にインストールしておきましょう。

$sudo apt-get install postfix
$sudo apt-get install sasl2-bin

Postfixの設定をしよう

Postfixの設定は/etc/postfix/main.cfを編集します。主な設定項目は以下の通りです。

$vim /etc/postfix/main.cf
myhostname = 自分のメールサーバ(Postfix)のホスト名 ←適宜変更してください
mydestination = $myhostname, localhost.localdomain, localhost ←適宜変更してください
default_transport = smtp ←Gmail経由で送信するので必須
inet_protocols = ipv4 ←Gmail経由で送信するので必須
smtp_sasl_auth_enable = yes ←追加します
smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/sasl_passwd ←追加します
smtp_tls_security_level = encrypt ←追加します
smtp_sasl_tls_security_options = noanonymous ←追加します
smtp_sasl_mechanism_filter = digest-md5 cram-md login plain ←追加します

次に/etc/postfix/sasl_passwdを以下のように編集します。パスワードには、上記の「Gmailの設定(Googleアカウントの設定変更)」内で生成したアプリパスワードを入力します。

$vim /etc/postfix/sasl_passwd
[smtp.gmail.com]:587 あなたのアカウント@gmail.com:パスワード

所有者とパーミッションを変更しておきます。

$ sudo chown root:root /etc/postfix/sasl_passwd
$ sudo chmod 600 /etc/postfix/sasl_passwd

パスワードファイルをDB化します。

$ sudo postmap /etc/postfix/sasl_passwd

設定完了しましたので、最後にpostfixを再起動してください。

$ sudo service postfix restart

OP25B(メール送信規制※)対策はプロバイダ毎に設定がかわりますので、ここでは、GoogleのGmailのメールサーバーを経由してメールを送信する設定手順を掲載いたしました。

以上、UbuntuのPostfixからメールを送信設定手順でした。

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