秘技!ウォシュレットを自分で取り付けたい人のための商品選定ガイド

male and female signage on wall 家電
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TOTOウォシュレットは、安定した品質や便利な機能から、誰もが知る人気商品です。それゆえ、さまざまなお店で購入することができるわけですが、実は、トラップが仕掛けられています(笑)。ウォシュレットを購入・使用する消費者目線で商品選定する際に、多くの人が混乱する売り方をしてるんです。混乱する売り方とはどういうことかというと、『似たような製品が型番違いでさまざまな小売店によって売られている』ということです。

これからウォシュレットを自分で取り付けたいという方は、まず、取り付け方を確認する前に、どんな商品があって、何が違うのかを確認してみてください。この記事の最後には、ウォシュレットをお得に取り付けるためのマル秘技を紹介していますので、そちらも一緒に確認してみてください!

たかがトイレと侮るなかれ!では、具体的にみていきましょう。

TOTOウォシュレットの秘密

まず、この写真を見てください。

これらは、家電量販店でいただいたTOTOウォシュレットのカタログなんですが、同じカタログが複数あるようにみえますよね?!いいえ、実は違うんです!これらは全て別々の内容になっています。違いはココ!右上の文字と記号に注目です!

黄色のC、赤のF、青のGのマーク、ここが違うんです。C・F・G、お店によって置いてあるカタログが違うんです!このカタログにはぞれぞれ8種類のウォシュレットが掲載されているんですが、8種中6種の型番が違います。ただ、カタログをパラパラとめくるだけだと、ハッキリ言って同じに見えます(笑)。微妙な違いなんです。

さらに以下の写真も見てください。同じTOTOのトイレ周りのカタログですが、いろんな種類があるんです。

これも、カタログ右上の文字列にご注目。左の赤丸がついた3冊は、上のものと同じです。右側の赤丸のものは、「トイレカタログ」とある通り、ウォシュレット(温水洗浄便座)だけではなく、さまざまな形状の便器やタンク等を含めたトイレ用品全体を購入したい方向けのカタログです。

のこり右上の黒丸の2冊のカタログは、TOTOのショールームを見学した際にいただいたカタログです。右上の「レストルームカタログ」は、ページ数が200ページ超えの厚みのあるもので、ウォシュレット、便器、タンクだけでなく、床材や棚、手洗い場を含めたトータルコーディネイトをしたい方向けのカタログです。また、その下のウォシュレットカタログには「アプリコット」の記載があります。アプリコットは、赤丸のカタログには掲載されていない多機能で高価なウォシュレットです。赤丸のカタログにあるウォシュレットと比べ10種類以上の追加機能を備えているため、値段も高めの設定になっています。

全体を見ると、赤丸のカタログには、右上に「リテール向け」と記載があります。つまり、消費者が小売店(リテール)からウォシュレットを購入する時は「リテール向け」カタログを確認し、TOTOから直接購入する場合は黒丸のカタログを確認することになります。つまり、どちらのカタログを見るかで購入できる商品に違いが出てくる、ということになります。

カタログの違い

では、本題です。今回は、右上に「リテール向け」と記載があるカタログで紹介される商品にどんな違いがあるのかを紹介します。

細かな違いがあるので、視点を変えて、以下の3項目で違いを確認しましょう。

  • カタログC・F・Gの違い1 ー小売店ー
    • ウォシュレットを販売する店舗はたくさんありますが、どのお店にどのカタログが置いてあるのでしょうか?
  • カタログC・F・Gの違い2 ー型番ー
    • カタログの種類によって取り扱う商品の型番に違いがあります。どう違うのでしょうか?
  • カタログC・F・Gの違い3 ー機能差ー
    • 各カタログに掲載された商品には、どんな機能差があるのでしょうか?

カタログC・F・Gの違い1 ー小売店ー

まず、ウォシュレットを販売する店舗はたくさんありますが、どのお店にどのカタログが置いてあるのでしょうか?

TOTOウォシュレットを扱う我が家の最寄りのお店にはどんなカタログが置いてあるかをざっくり調べてみたところ、以下のような結果になりました。

家電量販店

ホームセンター

その他、ECサイトでもウォシュレットが販売されていますが、Amazon楽天Yahooショッピングでは、C・F・Gのカタログに掲載されたほぼ全商品が出品されていました。

つまり、街中にあるお店でウォシュレットを買うときは、どのお店に足を運ぶかで選べる商品が限定され、一方ネットで買うと幅広く選べる、ということになります。ECサイトで「TOTO ウォシュレット」と検索すると、大量の商品がヒットするのは、細かな型番の違いで似たような製品(C・F・Gのカタログにある全商品)があるから、ということです。

また、一部の小売店では限定商品として独自の型番の商品を販売しているようです。

Amazon C,A(TCF8AM68[Amazonオリジナル])

エディオン F,E(TCF8E568[エディオンオリジナル])

いきなりAとかEとか型番が出てきましたが、詳細は後述します。ここでは、C・F・G以外にもカタログ(小売店によって扱いを分ける製品のグループ)があることがわかると思います。

余談:

少し前に我が家のウォシュレットが故障して新しく購入したのは、TCF8GM54です。ECカレント(ヤマダHDグループ)というネットショップで購入しました。このときはウォシュレットの細かな型番の違いはわからず、購入した後にこの記事で取り上げているような詳細を知りました(苦笑)。あまりにややこしいので私と同じように困っている人がいるだろうと思い、この記事を書こうと思いました。

カタログC・F・Gの違い2 ー型番ー

では、表紙の違いがわかったら、中身はどうなのか?という話になります。結論から言うと、カタログ内で紹介されている商品の型番が75%(8種中6種)違います。ただ、カタログをパラパラとめくるだけだと、ハッキリ言って同じに見えます(笑)。微妙な違いなんです。

今回紹介するカタログは2023年6月版のカタログですが、写真の3冊のカタログはみな27ページ構成で、最後のP26〜P27にカタログ内で紹介されているウォシュレットの機能一覧がまとまっていますので、このページで、製品の型番の違いを確認しましょう。

カタログ内型番一覧

下記の写真では、カタログをC・F・Gの順で重ねてみました。

こうしてざっとみると、カタログの上の方はほぼ一緒ですね(笑)。各カタログで、ウォシュレットの写真が4つずつあるのがわかるかと思います。これは、ウォシュレットの機能差で、表の見出しにある「KW」「KM」「KS」「K」のシリーズが分かれていることをあらわしています。

これらのシリーズの違いをざっと見てみましょう。

「KW」シリーズが最上位モデルとなり、「KM」シリーズが中級機種、「KS」シリーズがエントリーモデル、「K」が最も低価格を実現したシンプル機能のウォシュレットというラインナップです。

ウォシュレットの主な特徴の一つである温水洗浄便座の水加熱方式は、上位3種となる「KW」「KM」「KS」が「瞬間式」で、最も低価格な「K」が「貯湯式」となっています。

ウォシュレットの「瞬間式」・「貯湯式」とは?

瞬間式:ウォシュレットの使用直前に水を加熱します。そのため、温水を即座に供給できます。これにより、使用するたびに必要な分だけ温水を生成するので、エネルギー効率が良く、経済的です。さらに、新鮮な水を加熱することでタンク内での水質劣化や細菌の繁殖を防ぎ、衛生的です。

貯湯式:事前に水を一定量加熱してタンク内に溜めておく方式です。ウォシュレット使用時にはタンク内に保温された温水を利用して洗浄します。使用開始時から安定した温水が使える点が特徴ですが、タンク内の水がなくなると再加熱が必要になるため、連続使用する場合は温水が途切れる可能性があります。また、タンク内で水が長時間保温されるため、定期的な清掃やメンテナンスが必要になることがあります。

最上位モデルの「KW」シリーズは、最上位モデルで、値段が高いものの、瞬間式を採用し、高度な清潔機能と快適機能を備えています。

「KM」シリーズは、最上位の「KW」シリーズに次ぐ高機能モデルとなり、瞬間式を採用し、環境に優しいエコ機能も搭載されたコストパフォーマンスに優れたモデルです。

「KS」シリーズは、エントリーモデルで、瞬間式を採用し、基本的な清潔機能を維持しつつ、手頃な価格で提供されています。

「K」シリーズのみ、「貯湯式」が採用された、最も低価格を実現したシンプルな仕様のモデルとなり、リモコンは座席横に配置されたものとなっています。

シリーズ別型番

続いて、各シリーズに属する製品の型番を見ていきます。下の写真は、上の写真の型番部分をアップにしたものです。

ここで注目すべきは、「KM」「KS」「K」シリーズの型番が、C・F・Gのカタログで異なっていることです!細かくてみづらいので、次の写真でシリーズごとに型番を見比べていきましょう。

KWシリーズ

まずは、「KW」シリーズです。こちらの製品の型番は、C・F・Gのカタログ全て同じで『TCF8WW88』『TCF8WW78』の2種類です。つまり、商品の取り扱いがあれば、どのお店で買おうが(C・F・Gのどのカタログがお店に置いてあるか、なんてことは気にせず)同じものが手に入るわけです。

KMシリーズ

しかーし!ここから紹介する「KM」シリーズ以降は、C・F・Gのカタログで紹介されている型番が異なっているのです。

写真は細かいので、以下に「KM」シリーズの型番をカタログごとにまとめてみました。

これらの型番は、よーく見ると規則性が分かってきます。まず、

  • どの商品も先頭4文字がTCF8になっています。
  • 続く5文字目がカタログの表紙にある文字、CまたはFまたはGになっています。
  • 続く6文字目がシリーズ名の「KM」の最後の文字Mになっています。
  • 残りの2文字、7・8文字目は、カタログごとに数字が大きい方が高性能・高価で、小さい方が機能を絞った低価格な商品になっています。

KS・Kシリーズ

次の「KS」・「K」シリーズも似たような型番になっていることがわかります。

こちらも写真は細かいので、以下に「KS」・「K」シリーズの型番をカタログごとにまとめてみました。

「KS」・「K」シリーズの型番の規則性については、

  • どの商品も先頭4文字がTCF8
  • 続く5文字目がカタログの表紙にある文字、CまたはFまたはG
  • 続く6文字目がシリーズ名の最後の文字
  • 残りの2文字、7・8文字目は、「KS」・「K」シリーズで、カタログごとに連番

となっています。

以上ここまでで、「KW」シリーズ以外は、型番にカタログの表紙にある文字C・F・Gが含まれることで、似たような見た目のウォシュレットでも型番違いの異なる商品という扱いになることがわかりました。

そうなると、型番が違うということは、機能差・性能差があるんでしょ?!ということになります。そうなんです、微妙に機能差・性能差があるんです。

カタログC・F・Gの違い3 ー機能差ー

では続いて、各型番の機能の違いを見ていきたいと思います。その上で、まずは以下の写真を見てください。この写真は、C・F・Gのカタログに記載されている各種機能名称です。3つのカタログで同じ一覧になっています。

この一覧の見方としては、各型番の行(機能)ごとに、右端にあるような「●」の記号で「機能を備えている」ことを表し、「-」の記号で「機能を備えていない」ことを表しています。

つまり、ウォシュレットの型番の違いは、このたくさんある機能のどれが使えて、どれが使えないかで決まってくるわけです。そして、ウォシュレットを購入する消費者は、どの機能が必須なのかを使用する人と一緒に事前に検討しておけば、商品選定がしやすくなります。

TOTOウォシュレットが持つ各種機能

細かい話になりますが、TOTOウォシュレットが持つ機能をざっくりまとめたので確認してみてください。

清潔機能

セルフクリーニング

ウォシュレット使用前後に水で勢いよくノズルを自動洗浄。

便器きれい

水を電気分解して次亜塩素酸を含む除菌水を生成して、トイレを使用する前に便器に吹きかけることで汚れをつきにくくする。トイレを8時間使用しない時も自動で吹きかける。

ノズルきれい

トイレ使用後にノズルの内側を除菌水で洗浄。使用していない時も定期的に洗浄。

プレミスト

トイレを使用する前に便器に水を吹きかけ、汚れをつきにくく、かつ、落ちやすくする。

クリーンケース

ウォシュレットのノズルを格納する部分に防汚効果の高い樹脂を使用し、汚れをはじきお手入れが簡単になる。

クリーン便座

便座に防汚効果の高い樹脂を使用し、汚れをはじきお手入れが簡単になる。

クリーンノズル

ウォシュレットのノズルに防汚効果の高い樹脂を使用し、汚れをはじきお手入れが簡単になる。

抗菌

便座、ノズル、操作部などに抗菌樹脂を採用。

フチなしウォシュレット

凹凸の少ない形状でお手入れがしやすい。

つぎ目のない便座

掃除が簡単。

便ふた着脱

便ふたがラクに取り外せ、お手入れ簡単。

本体ワンタッチ着脱

ウォシュレット本体を便座から簡単に取り外せるためお手入れが簡単。

ノズルそうじ

ボタンひとつでノズルが出てくるので掃除が簡単。

快適機能

オート開閉/リモコン便座・便ふた開閉

便座に近づくと便ふたが自動で開き、立ち上がると閉じる。手を触れずに開閉できて清潔。ふたの閉め忘れがなくなり節電。

オートパワー脱臭/脱臭

トイレの使用後に、通常の脱臭機能の2倍の吸い込み量の「パワー脱臭」に自動で切り替わり強力脱臭。

便座・便ふたソフト閉止

便座と便ふたがゆっくり閉まるので、静音。

暖房便座

設定した温度に便座を温める。

着座センサー

人が便座に座らないと動作しない。誤操作防止。

リモコン

ウォシュレット本体と分離した壁付けリモコン。見やすくて使いやすい。

フレグランス後付けキット

フレグランスオイルシートを脱臭排気口に取り付けることで優しく香る。

エコ機能

瞬間暖房便座

センサーが人の動きを検知し、使用する時だけ便座を温める。ムダな保温を抑え、年間の電気代を大幅に削減。

ダブル保温便座

便座と便ふたに断熱材を内蔵することで熱を逃さず省エネ。

おまかせ節電

トイレの使用頻度を記憶して、使わない時間の便座温度を下げて節電。

スーパーおまかせ節電

トイレの使用頻度を記憶して、全く使わない時間の便座ヒーターを切って節電。

タイマー節電

毎日同じ時間に便座ヒーターの電源を切って節電。

洗浄機能

おしり洗浄

流速の異なる水を交互に連射したり、空気を含ませて大粒化することでパワフルな洗い心地と節水を実現。

やわらか洗浄

シャワーでやさしく洗浄。

ビデ洗浄

スポット的にしっかり洗浄。

ムーブ洗浄

ノズルが前後に移動してまんべんなく洗浄。

マッサージ洗浄

水勢に強弱をつけてリズミカルに洗浄。

水勢調節

水勢を5段階で調整できる。

洗浄位置調節

水の当たる位置をボタンで微調整できる。

以上、ここまで確認すれば、次に紹介する各型番の機能差・性能差がはっきりしてきます。

各シリーズの機能比較

このページの最初の説明で、シリーズの違いをざっくり説明しましたが、細かな機能としては、どのように違うのかを見てみましょう。

「KW」シリーズの機能一覧を比較

最上位モデルで、値段が高いものの、瞬間式を採用し、高度な清潔機能と快適機能を備えています。KWシリーズは、カタログC・F・G共通『TCF8WW88』『TCF8WW78』の2種類です。

上記の写真は、カタログGを例にKWシリーズとKMシリーズを比較しています。特に、赤線にあるような、

  • 「便器きれい」機能
    • 除菌水をトイレを使用する前や長時間使用しない時に自動で吹きかけることで汚れをつきにくくする
  • 「フチなしウォシュレット」機能
    • 便座にでこぼこが少なくお手入れがしやすい形状となっている
  • 「マッサージ洗浄」機能
    • ウォシュレットの水勢に強弱をつける
  • 「洗浄位置調節」機能
    • 水の当たる位置を微調整できるなど、痒い所に手の届く細かな便利機能

といったKMシリーズにはない各種機能がフルコンプされているようなシリーズです。

KMシリーズの機能一覧を比較

続いてKMシリーズの詳細です。前述した通り、KMシリーズには各カタログごとに4種類の型番がありました。

型番下二桁の数字が小さくなると機能が減っていき価格が下がります。4ランクに分かれているイメージです。

4ランクの違いは、以下の通りです。(カタログ左端がランク1、右端がランク4のように表記しています)

  • ランク1:TCF8CM87/TCF8FM76/TCF8GM54
    KMシリーズの中で最も高機能
  • ランク2:TCF8CM77/TCF8FM66/TCF8GM44
    ランク1.から「瞬間暖房便座」機能を取り除き、「おまかせ節電」機能を追加
    「おまかせ節電」がトイレの使用頻度を記憶して、使わない時間の便座温度を下げて節電する(使っていない時も低い温度で便座を暖めている)のに対して、「瞬間暖房便座」は人が来た時だけ便座を温めるため、「おまかせ節電」と比べ大きく節電できます。
  • ランク3:TCF8CM67/TCF8FM56/TCF8GM34
    ランク2.から「オート開閉/リモコン便座・便ふた開閉」機能を取り除き、「便座・便ふたソフト閉止」機能を追加
    ふたや便座を自動もしくはリモコンで開閉する機能がなくなったことで、必要な時に手で開け閉めすることになります。その時、ふたや便座の自重で便器に勢いよく大きな音を立ててぶつかることを防ぐ「便座・便ふたソフト閉止」機能が追加されています。ふたや便座を途中で離してもゆっくり下ります。
  • ランク4:TCF8CM57/TCF8FM46/TCF8GM24
    ランク3.から「ノズルきれい」「ダブル保温便座」機能を取り除いた
    便座と便ふたに断熱材を使用し熱を逃さず省エネになる「ダブル保温便座」がないため、上位機種に比べて保温の電気代がかかります。トイレ使用後や長期間使わない時にノズルを除菌水で洗浄する機能「ノズルきれい」がないため、ノズルを清潔に保つために定期的なお手入れが必要になります。ウォシュレットのノズル自体に防汚効果の高い樹脂が使われている「クリーンノズル」機能や清掃時ボタンひとつでノズルが出てくる「ノズルそうじ」機能があるため、お手入れが楽になる工夫は備わっています。

では次に、KMシリーズの4ランクを各カタログごとに比較するとどうでしょう。結論として、以下で紹介する機能以外は全く同じ性能となっていました。

  • ランク1:TCF8CM87/TCF8FM76/TCF8GM54の違い

TCF8CM87「洗浄位置調整」機能あり

TCF8FM76「マッサージ洗浄」機能あり

TCF8GM54「やわらか洗浄」機能あり

  • ランク2:TCF8CM77/TCF8FM66/TCF8GM44の違い

TCF8CM77「洗浄位置調整」機能あり

TCF8FM66「マッサージ洗浄」機能あり

TCF8GM44「やわらか洗浄」機能あり

  • ランク3:TCF8CM67/TCF8FM56/TCF8GM34の違い

TCF8CM67「洗浄位置調整」機能あり

TCF8FM56「マッサージ洗浄」機能あり

TCF8GM34「やわらか洗浄」機能あり

  • ランク4:TCF8CM57/TCF8FM46/TCF8GM24の違い

TCF8CM57「洗浄位置調整」機能あり

TCF8FM46「マッサージ洗浄」機能あり

TCF8GM24「やわらか洗浄」機能あり

つまり、

カタログC:「洗浄位置調整」機能あり

カタログF:「マッサージ洗浄」機能あり

カタログG:「やわらか洗浄」機能あり

の違いであると言えます。ウォシュレットの使用者がどの機能を欲しいかでカタログC・F・Gを選べば良い、ということです。

また、この違いは、カタログ最終ページに掲載されたリモコンの写真でも判断できます。

このように、どの機能が搭載されているかで、リモコンのボタンが変わっています。当たり前と言えば当たり前ですが、リモコンのボタンの有無も、比較しないと気付けないレベルの差で、子供の間違い探しゲームのようですね(笑)。

KS・Kシリーズの機能一覧を比較

ここまででKMシリーズのカタログC・F・Gの違いを比較しましたが、KSシリーズやKシリーズも同様です。「洗浄位置調整」「マッサージ洗浄」「やわらか洗浄」機能の有無でカタログごとの型番が変わっています。

補足:

上記の「カタログC・F・Gの違い1 ー小売店ー」のところで、Amazon独自に販売されている型番(TCF8AM68)を紹介しました。

この商品は、上記カタログCのTCF8CM67から「洗浄位置調整」機能を取り除いた商品です。機能を絞って価格を抑えたい方にはおすすめの商品です。

秘技!お得に多機能使えちゃうかも?!

ここまで、リテール向けウォシュレットの細かな違いを見てきましたが、最後にこれまでの話をひっくり返すような裏技を紹介します。

上記TCF8AM68のレビューに以下の記載がありました。

レビュー1:「アマゾンオリジナルということで機能は削られていますが以前のリモコンで作動するので上位機能も使えます。」

レビュー2:「オークションで上位機種の新品リモコン買って、追加で自動洗浄のためのキットを買ってほぼフル機能使えるようになった。」

これらが何を表すかというと、型番に対応した各種機能を上回る機能を使えるようにする裏技があるよ!ということです。上記の1.と2.のレビューを噛み砕くと以下通りです。

レビュー1:ウォシュレットの故障により新しいものを購入するが、壊れたのは温水便座だけで、リモコンは正常に動作する。

故障したウォシュレットは多機能な製品(KWシリーズやTOTOアプリコットのような)だった。

このような場合、新しく購入するウォシュレットがKMシリーズのような機能を減らしたウォシュレットでも、古いリモコンで操作することにより(互換性があれば)、型番に対応する機能以上の機能が使える。

レビュー2:以下のTCM4388Sのような、フル機能の操作ができるリモコンやKWシリーズ・TOTOアプリコットのリモコンがあれば、ウォシュレットの型番に対応する機能以上の機能が使える。また、KMシリーズには自動洗浄機能はついていないが、専用のキットを購入・設置することで後付けで機能追加できる。

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注意:

上記の洗浄ユニットは、「自動で流す」もしくは「リモコンボタンで流す」便器洗浄機能を使うために必要なキットです。使用するタンクにより設置不可もしくはどちらか(TCA320 / TCA321)を選択する必要があります。

我が家では、型番:TCF8GM54のKMシリーズのウォシュレットを購入しましたが、レビュー1のように、以前に使っていて故障したウォシュレットのリモコンが使えました!

以下が我が家で以前使っていたリモコンです。新しく購入したGカタログに掲載されているTCF8GM54には、赤丸をつけたような「マッサージ」や「洗浄位置調整」機能は搭載されていませんが、ボタンを押せば正常に使えました。もちろん、その他のボタンもほとんどが正常通り使えましたが、赤のバツ印×をつけた「乾燥」機能は使えませんでした。

以下が、新しく購入したTCF8GM54に付属するリモコンです。「マッサージ」や「洗浄位置調整」機能のボタンはありません。上記の古いリモコンで使えたということは、『ウォシュレットの便座本体にはこれらの機能は搭載されているけれど、制御するリモコンがない状態』と言えます。

また、我が家では、上記レビュー2にあるような【自動便器洗浄ユニット 密結便器右ハンドル用 TCA321】を別途購入し、DIYで取り付けしました。赤丸の「流す大」「流す小」ボタンはその時に取り付けています。便座から立ち上がって数秒したら自動的に流したり、お掃除の時などにリモコンのボタンを押して流したりできます。

このように、既製品を購入するだけでなく、ちょっとした工夫で多機能ウォシュレットを使用できるので、興味のある方は試してみてください。

まとめ

今回は、TOTOウォシュレットの秘密を暴いてみました(笑)。TOTOウォシュレットは誰もが知る人気商品ですが、多くの人が気づかない細かな型番の違いや性能差があります。これからウォシュレットを自分で取り付けたいという方は、まず、取り付け方を確認する前に、どんな商品があって、何が違うのかを理解した上で商品選定をしてみてください。ウォシュレットを購入・使用する消費者目線では、こだわる人は「色々選べて良い!」とも言えますが、お尻が綺麗になればなんでも良いという人からすると「何が違うんだかよくわからん!」とも言えます(笑)。このページに辿り着いた方はこだわりのある方だと思いますので、最後に紹介したような裏技まで駆使して、お得に多機能なウォシュレットを体験してみてください!皆さんのウォシュレット選びの一助になれば嬉しいです。

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