愛するペットの目の健康を守るためには、日々のケアと早期の対応がとても重要です。軽い症状のときに動物病院にすぐに行けない場合や、手軽にケアしたいと考える飼い主さんも多いでしょう。そんなとき、市販の犬猫用目薬はとても便利です。今回は、ペットの目の健康に役立つ市販薬を、症状別にご紹介します。適切な市販薬を選んで、愛犬・愛猫の目の健康を守りましょう。
はじめに
まず、我が家では、ボストンテリアを飼っています。以前、夜のお散歩で目を傷つけてしまったことがあります。その時に使用した市販薬で、傷が良くなったので、同じようなトラブルを抱えている方に情報の共有ができればと思いこの記事を書いています。
我が子はこれまで、何度も目の怪我をしてきました(悲)。お散歩中に小枝で目をこすってしまったり、目ヤニがゴロゴロしたのか、自分の狼爪(「ろうそう」と読みます。犬の親指のような位置にある爪)で目をかいて傷つけてしまったりと、何度か眼球のへこみや白濁を見てきて毎度ヒヤヒヤしています(汗)。我が子は鼻ぺちゃ犬(短頭種)で、大きな出っ張った目をしているので傷つけやすいのかなと思っています。
以下の写真は、この後紹介するパピテインという目薬で、我が子の目の傷が治った過程です。
怪我をした2日後

夜の散歩で目を傷つけてしまいました。目の中心がへこんでいます。パピテインの目薬をさすと、白目のある目の外側から、赤い血管が傷にのび、傷口が赤くなります。
怪我をした2週間後

傷口の凹凸がなだらかになり、へこみも小さくなりました。
怪我をした3週間後

眼球のへこみもほとんどなくなりましたが、白濁はまだ消えません。パピテインの目薬をさした直後なので赤みもまだ残っています。
怪我をした4週間後

表面のへこみはなくなり、白濁の範囲が小さくなりました。
怪我をした5週間後

白濁は少しずつ小さくなっていきましたが、半年くらいは残り続け不安な日々でした。パピテインの目薬を5本使い切ったタイミングで、自然治癒に任せ、それ以降はパピテインはさしませんでした。
怪我をした1年後

白濁もなくなりました!
このような感じで、我が子の傷は回復しました。目に傷がついた時、びっくりするし、焦るし、心配になりますが、こういった便利な目薬があることを知り、冷静に対処できるようになりました。目薬の前に、まずは、そもそも目の怪我がないように飼い主が日常の行動に気をつけることや、通院してわからないことは獣医師に相談することが大前提ですが、ネットショップで購入可能な市販薬があることを知っておくと安心かと思います。
ペットの目の健康を守るための犬猫用おすすめ市販目薬5選
続いては、ペットの目の健康を守るための犬猫用おすすめ目薬を5つ紹介したいと思います。パピテイン同様、ネットショップで購入可能な市販薬ですので、軽い症状で動物病院にすぐに行けない時や、手軽にケアしたい時に常備しておくと便利です。
1. 軽度の目の汚れや目やにの掃除に最適な「点眼・清拭剤ワンクリーン」
目の周りが少し汚れている、または目やにが気になるときは、ワンクリーンを使って目をきれいにしてあげましょう。この清拭剤は、点眼するだけでなく、綿棒やコットンに数滴垂らして目の周りを拭き取ることもできます。特に外遊びが好きな犬や、涙やけが気になる猫にぴったりです。清潔な目元を保つことで、感染症の予防につながります。
我が家でも、特に怪我をしていない時の日々のお手入れにこの目薬を使用しています。
以下、薬についている添付文書です。


2. 季節性アレルギーの症状には「非ステロイド性抗炎症点眼剤ティアローズ」
春や秋など、季節の変わり目になると、アレルギーで目がかゆくなったり、赤くなるペットがいます。そんなとき、ティアローズは非常に役立ちます。ステロイドを使わずに炎症を抑えるため、長期間の使用にも向いており、副作用のリスクが低いのが特徴です。軽度のアレルギー症状であれば、自宅で手軽にケアできます。
以下、薬についている添付文書です。


3. 目の軽い炎症には「抗炎症ステロイド点眼剤ステロップ」を短期間使用
目の赤みや腫れが目立つ場合、ステロップが効果的です。この目薬は、ステロイド成分が含まれており、目の炎症を迅速に抑えることができます。アレルギー反応が強い場合や、短期間での症状改善を目指すときにおすすめです。ただし、長期使用は避けるようにし、症状が改善したら使用を中止することが大切です。
以下、薬についている添付文書です。


4. 加齢による視力低下を感じたら「イヌ老年性初発白内障進行防止剤ライトクリーン」
高齢犬で視力が低下していると感じたときは、早期にライトクリーンを使うことで、白内障の進行を遅らせることができます。特に、加齢による視力低下の初期症状に効果があり、定期的な使用で視界のクリアさを維持することが期待できます。日常のケアに取り入れることで、愛犬の視力を守りましょう。
以下、薬についている添付文書です。


5. 目に小さな傷ができた場合は「イヌ・ネコ角膜障害治療剤パピテイン」
最後に、我が家で大いにお世話になったパピテインです。ペットが目をこすったり、遊び中に角膜に小さな傷ができることがあります。そんなときは、パピテインを使って早めの対処を行うことが重要です。この目薬には、アセチルシステインが含まれており、角膜の治癒を助け、目のダメージを最小限に抑えます。特に外でよく遊ぶ犬や猫には、常備しておくと安心です。
以下、薬についている添付文書です。


まとめ
ペットの目のケアは、飼い主ができる大切な日々のケアの一部です。今回ご紹介した市販の目薬は、軽度の症状に対応するためのものであり、手軽に使えるのが魅力です。とはいえ、症状が長引いたり、悪化する場合は、すぐに動物病院で専門的な診察を受けることが最も大切です。愛犬・愛猫の健康を守るために、適切なケアを心がけ、早めの対応を行いましょう。
目のケアとは関係ないですが、初めて犬を飼って困ったこととがいくつかありました。もしよかったらこちらも覗いてみてください。
コメント