おすすめ犬用ケージを8年使ってレビュー!犬のおうちに求める条件とは?

ケージアイキャッチ

こんにちは。今日は、犬用のケージ(犬小屋・サークル)を紹介します。

今回紹介するケージは、2016年の7月に購入したものです。この記事を書いたのが2024年10月なので、かれこれ8年ちょっと使っていて今でも現役です。結果としてこのケージを購入して大満足だったので、8年間使ってみた感想やこのケージのメリット・デメリットを紹介したいと思います。これからケージを購入する場合に気をつけるポイントを含めてみていきます。

まず我が家で使っているケージは「アドメイト Add.Mate ヴィラフォートサークル ワイド」です。

購入時に検討した事

まず、このケージを購入する前に、新しいケージに求める要件をまとめました。我が家では、以下の項目を満たすケージを探しました。

要件:
  1. 「寝床」、「お留守番時や来客時のハウス」、「トイレ」の3つの役割を果たす
  2. 10kg程度のワンコが窮屈しないサイズ
  3. 飛び跳ねたり体当たりしても壊れない丈夫さ
  4. 屋根がついている
  5. 掃除がしやすい(おしっこ・ウンチがさっと拭けてしみない)
「寝床」「お留守番時や来客時のハウス」「トイレ」の3つの役割を果たす

将来的には、家の中をフリーに行き来できるようにしたいとは思いますが、人間の目の届かないところで怪我や誤飲をしないように、ロックができるケージを探しました。また、犬が苦手な方の来客時に、犬と人が互いに嫌な思いをしないように、隔離できるスペースを確保したいと思いました。合わせて、トイレは、飼い主が寝ている間やお留守番中にわんこが困らないように、ケージのなかで寝床とトイレがコンパクトにまとまっているのが理想でした。

10kg程度のワンコが窮屈しないサイズ

このケージを購入したのは、我が家のわんこが生後6ヶ月になった頃です。ボストンテリアの男の子で、この時点で体重が5kg程度でした。まだ成犬になった時にどれくらいの大きさに成長するかはわからない状態でした。ケージ購入を検討した段階では、ネットでボストンテリアが最大でどれくらいの大きさになるのかを調べて、窮屈にならないであろうサイズ選びを考えました。ボストンテリアは、体重でライト、ミドル、ヘビーの3種に分けられるようで、最大サイズは、約11kgだそうです。ですので、最大の11kgまで成長しても足を伸ばして寝られる程度の広さのものを探しました。

飛び跳ねたり体当たりしても壊れない丈夫さ

我が家のわんこは、子犬の頃から興奮すると、下の写真のような動きをします。ケージの扉側(飼い主が見える側)の柱に左右二本の前足で勢いよくタッチし、往復して走ってタッチを繰り返す動きです。

  1. ケージ体当たり1
  2. ケージ体当たり2
  3. ケージ体当たり3
  4. ケージ体当たり4
  5. ケージ体当たり5
  6. ケージ体当たり1

お散歩に行く気配を感じた時、飼い主が外出先から帰った時等にこの動きをします。それまで使っていたケージを倒す勢いでした。子犬の時に使っていたのは、屋根なしで背の低い、人間の赤ちゃん用のベビーサークルでしたので、引き続き使用するのは限界でした。(写真は現在のものですが、子犬の頃、ベビーサークルでもこの動きをしていました。。。)

屋根がついている

上記の興奮した時の動きと合わせて、我が家のわんこは「何かを要求する時の動き」として「後ろ足2本でジャンプ」をします。このジャンプをしすぎると、膝にあるお皿状の骨(膝蓋骨)が正しい位置から外れる(脱臼する)という「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」が悪化するらしいのです。我が子は、子犬の時に獣医さんから「脱臼しても自分で戻せるレベルだから現時点で手術までは必要ないけれど、足に負担をかけないようにしてね」と教えてもらいました。ボストンテリアは脱臼しやすい犬種で、床で滑ってしまうことも、悪化につながるそうです。この「膝蓋骨脱臼」対策として、ケージが低かったり、屋根がないと、ケージの上部に前足を掛けて「ケージから出して〜」「遊ぼう〜」「ご飯ちょうだい〜」のたびに、ぴょんぴょん飛び跳ねることになってしまうため、屋根付きのケージにしたいと思いました。

掃除がしやすい(おしっこ・ウンチがさっと拭けてしみない)

我が家のわんこの場合、基本的に、おしっこは1日2回の散歩で済ませる事が多いです。ただ、ウンチは、散歩のタイミングがズレると、ケージ内のトイレにする事もよくあります。サークルのように底板がないタイプではなく、ケージに底板となるトレーがあると、丸洗いできて衛生的です。また、水分が染みてしまう布製ではなく、軽い汚れはウェットティッシュ等で拭いて綺麗になるので、プラスチックのような素材が希望でした。

以上、ケージを購入する前の検討材料として、我が家では、このような要件をまとめました。

使用後に感じたメリット・デメリット

購入当時、上記の要件を満たすケージが以下のケージでした。

購入してから8年間、いくつか経年劣化した箇所はありますが、使い勝手が我が家に合っていて、このケージを選んで良かったなと思っています。

続いて、このケージを使ってみて感じた、具体的な「メリット:購入して良かった点」と「デメリット:気になる点や劣化の箇所」を見ていきます。

メリット:購入して良かった点

  • 購入前に検討した役割をしっかり満たしている
  • 耐久性がある
  • フェンスの中と外の様子が犬と人双方から見やすい
  • 段差が低め
購入前に検討した役割をしっかり満たしている

購入前にあげた以下の要件を満たしている事がメリットです。

  1. 「寝床」、「お留守番時や来客時のハウス」、「トイレ」の3つの役割を果たす
    飼い主が外出する際に、安心してお留守番してもらう事ができます。
  2. 10kg程度のワンコが窮屈しないサイズ
    現在の4歳の我が子は9kgになりました。結果的には、体長とケージサイズの兼ね合いとしては、ちょうど良いサイズ感になりました。伸びをしたり横になって寝てもゆとりがあります。
    ケージサイズ
  3. 飛び跳ねたり体当たりしても壊れない丈夫さ
    支柱に勢い良く2本足タッチをしても、それによって壊れた箇所はありません。
  4. 屋根がついている
    我が家のワンコは、フェンスに足をかけてジャンプすると頭が屋根にぶつかるため、たとえ興奮した状態でも、後ろ足に負荷がかかる垂直ジャンプは、ケージの中ではやりません。
  5. 掃除がしやすい(おしっこ・ウンチがさっと拭けてしみない
    床のトレーは、少しざらざらした質感で、滑りづらく、水や除菌スプレーを吹き付けてウェットティッシュで拭くと衛生的で掃除が簡単です。
    我が家では、お掃除の仕方として、ウンチの時は、トイレットペーパーで包んでトイレに流し、ウエットシートでトイレトレーや床を拭いて、トレーのシートを新しいものに変える、といった流れでお掃除をしています。
耐久性がある

上記の3.と重複しますが、我が家のワンコは、男の子で力が強いですが、柱やフェンスの基本構造は体当たりしても壊れていません。また、ケージに屋根があるので、屋根の上にケージのお掃除グッズや、わんこのお世話クッズ(餌やトイレシートやウエットティッシュ等)など、ついつい色々置いてしまいます。多少重くなっても、現時点で壊れていません。

フェンスの中と外の様子が犬と人双方から見やすい

ケージの壁が、プラスチック等の樹脂製だったり、布製のメッシュ素材だと、通気性も悪くなり、人も犬も互いの様子が分かりづらいです。特に飼い主から見て、ケージに入っていてもワンコの状態が見えると、話ができないワンコでも、しぐさや表情で、気持ちや体調を感じ取る事ができます。犬は、閉塞的な環境の方が、寝床としては、安心するというのも聞いた事がありますが、その場合は、ベットを屋根付きのものにしたり、ケージに布をかけてあげたりして、柔軟に対応できるので、ケージそのものは、開放的な柵状のフェンスを選んで良かったと思いました。

段差が低め

トレーの「外枠」と「トイレ&住居スペース」に段差がある事で、おしっこの漏れを防止してくれます。ただ段差が高すぎてもつまずいてしまうので、程よい低めの高さが良かったです。

メリットは以上です。続いてデメリットとなる、使ってみて気になる点や劣化の箇所を確認します。

デメリット:使ってみて気になる点や劣化の箇所

まずは、8年間使って気になった点とその対策を紹介します。

[気になる点]

  • フェンスの外にウンチが出てしまう事がある
  • トレーと床の間が汚れる&傷付く
  • 外れた扉を戻しづらい
  • ロックパーツは簡単にはずれる
フェンスの外にウンチが出てしまう事がある

対策:トイレスペースの周囲、床面に使い捨てや洗い替えのできる敷物を敷いておく

我が家のわんこは、ウンチのときにしながら歩き回ってしまうクセがあります。。。そのため、フェンス部分にウンチが引っかかってしまったり、フェンスの外に出てしまう事がたまにあります。これは、どのケージを使っていても、室内でトイレをする場合、起こりうる事ですが、対策として、トイレスペースの周囲・床面にトイレシートや洗い替えのできる敷物を敷いておくと安心です。

トレーと床の間が汚れる&傷付く

対策:ケージの下に敷物を敷く&定期的に拭き掃除をする

このケージのトレーは、トイレスペースと住居スペースの間に段差を持たせているため、床とトレーの間に小さなトンネルのような空間ができます。写真の赤丸の箇所です。(我が家では対策としてスノコを敷いています)

ケージトレイの隙間

そこに砂埃等が入り込むため、たまにお掃除する必要があります。ここで気を付けたいのは、ただ埃が溜まるだけではない事です。我が家では、ワンコがケージの支柱に体当たりする動きをするため、以前フローリングに直にケージを置いていたときは、フローリングの上の砂埃がヤスリのように働き、体当たりでずれたトレー&砂がフローリングを傷つけてしまったのです。ケージ自体は、ある程度の重さがあり、丈夫で安定していますが、ヤンチャなわんこがトレーの上(ケージの中)で走り回るとトレーも数センチずれます。どんなケージでもヤンチャなこの場合はずれるので、敷物を敷く等、対策が必要です。また、畳の場合は、トレーと畳の間が密閉されてカビが生えやすいので、気を付けてください。

外れた扉を戻しづらい

対策:一番下の結合部分を基準にして垂直に扉をおろして戻す

これは、頻度として1年に数回程度の事ですが、以下の写真のように、扉を上に持ち上げると外す事ができるのですが、なかなか元に戻せず、苦労します。購入直後の設置の時に感覚をつかんておくと良いと思います。写真赤丸の一番下の結合部分を基準にして垂直に扉をおろして戻すとやりやすいです。

ケージ扉外れ

ケージ扉戻し

天井のロックパーツは簡単にはずれる

対策:別の接続コネクタで固定されているため、基本外れても問題ない

ケージの天井は、以下の写真の様に開ける事ができます。(我が家では、常時閉めています)

ケージ天井

開閉可能な天井を固定するためにロックパーツがありますが、我が家では、ワンコの体当たりによって、ちょっとしたケージの歪みが発生して、ロックパーツが外れてしまいます。ただ、外れたところで、天井が落ちてくるわけでもなく、別の形状の接続コネクタがしっかりフェンスや天井を支えてくれているので、問題ありません

続いて、8年間使って劣化した箇所と我が家で行っている対策を紹介します。

[劣化の箇所]

  • 穴があいた
  • サビた
  • 扉のバネが切れた
穴があいた

対策:防水テープで補強(予定)

写真の様にトレーに穴があきました。。。

1箇所目:

ケージトレイ穴1

穴があいた原因は、トレーの下(フローリングとの接地面)に直径2cm程度の滑り止めシールを貼ったことにあります。前項の「トレーと床の間が汚れる&傷付く」の対策として行いましたが、逆に滑り止めシールを貼った箇所に大きな負荷がかかり、穴が開いてしまいました。滑り止めは、「点」ではなく「面」ですべきですね。。。

2箇所目:

ケージトレイ穴2

購入してすぐかじられました。。。このかじられた箇所は、本来ならトイレトレーの下に位置しているため、露出しない部分ではありますが、子犬で、歯が生えてくる時期だったからか、トイレトレーを爪でひっかけてずらし、噛んで遊んでいました。噛んだのは一度きりだったこともあり、現在は、トイレトレーに隠れるので、特に何もせずそのまま使っています

サビた

対策:おしっこや水分は残さず拭く

部分的にザビました。

ケージフェンスさび

サビが出てきたのは最近で、発生箇所は、おしっこがよくかかる場所だったり、ワンコが噛んで遊んでフェンスの塗装が取れた箇所でした。

扉のバネが切れた

対策:S字フックやカラビナ等を使う

ケージ扉開け方

扉はこのように開けますが、上の写真の赤丸の箇所にバネがあるのが分かりますか?ここが切れました。よく使う、住居スペース側の扉は、現在以下のような感じで使っています。

ケージ扉閉め方

バネが細いので、1年半くらい使用した頃に切れて、しばらくS字フックやカラビナで対応しています。(写真はカラビナですが、S字フックの方が楽に感じます)この扉、バネは細くても、開けるのにまあまあ力がいるので、握力の必要ない今の方が結果的に楽だったりします。

まとめ

今回は、我が家で使用しているケージを紹介しました。購入から8年、満足して使用しています。これから愛犬のケージを購入予定の方のケージ選びの参考になると嬉しいです。

これからケージを購入する場合に気をつけるポイント
  • 寝床・ハウス・トイレ等、ケージにどんな役割を持たせるか?
  • ケージサイズ(広さ)はどれくらいがよいか?
  • 強度(丈夫さ)はどの程度必要か?
  • 屋根は必要か?
  • 掃除のしやすさは飼い主のやり方に合うか?
  • 犬と人との距離感をどうしたいか?
  • 段差の有無は?
  • トイレトレーニングは済んでいるか?
  • トイレをどう配置したいか?

この辺りを基準にケージを選ぶと良いのかなと思います。

ちなみに我が家では、ワイドサイズのケージを使っていますが、以下はレギュラーサイズのケージです。わんちゃんのサイズや飼い主の住居スペースとの兼ね合いで、ちょうど良いサイズが選べると良いですね。

以下は我が家のケージに似たタイプの最近売れているケージです。我が家では使用していませんが、お値段も安いし、屋根も別売りであるし、床に凹凸がないのも柔軟で良さそうですね!

我が家のワンコは、ケージの扉を空けておくと、一頻り遊んだ後、ケージ内の住居スペースのベットに寝に戻ります。飼い主も犬も、互いに心地の良いお家選びができると良いですね。

また、ケージとは関係ないですが、初めて犬を飼って困ったこととがいくつかありました。もしよかったらこちらも覗いてみてください。

コメント

  1. 太陽 より:

    はじめまして、こちらのケージを購入
    したのですが正面から見て右側、犬が
    普段いるところの幅と奥行きの長さが
    知りたいです。

    • みどり より:

      コメントありがとうございます。
      測ってみた所、内寸で、横幅が75cm、奥行き69cmでした。
      良いケージが見つかりますように。