こんにちは。今日は、これまで長年、使ってきて分かった、チャイルドシート付き電動自転車のメリット・デメリットや自転車の選び方・買い方について紹介したいと思います。これから電動自転車を購入予定の方の参考になればと思います。
まえがき
我が家の電動自転車は、子供を幼稚園へ送迎する目的で購入しました。購入したのは、2013年の2月。かれこれ8年以上電動自転車を使ってきました。我が家で使っているのは、コレ。
ヤマハのPAS kiss miniです。2013年8月に購入し、半年後くらいに、後ろ乗せのチャイルドシートも取り付けて、前後に子供を乗せて使用していました。8年も経つと子どもも大きくなるもので、現在では、前後につけていたチャイルドシートを卒業して(はずして)ママチャリ化しています!
こんな経験から、実際に電動自転車に乗って分かった
- 電動自転車のメリット・デメリット
- 初めて電動自転車を購入する際にどういったことを目安に商品選びをすると良いか
を紹介したいと思います。
電動自転車のメリット・デメリット
まず、電動自転車のメリット・デメリットを紹介しますが、初めに私の感想を結論から言うと、
・オススメ!
・高かったけど、いっぱい乗って元は取れたはず!
です。なぜ、メリット・デメリットの紹介で、個人の感想を先に書いたかというと、以下に挙げるデメリットの項目が多くなってしまったからです。。。(汗)長年乗っていると、電動自転車として楽に乗れることが当たり前になって、気になることばかり増えてしまいましたが、総括して買って良かったので、デメリットの部分は『電動自転車を買う前に知っておくと安心な事』という視点で見てもらえると良いのかなと思います。
電動自転車のメリット
まずは、メリットを2つ。
1. 坂道や長距離、重い荷物を運ぶ時の走行が楽
→それによって
- 電車や車に乗らずに済んで移動費がお得!
- 必要以上に体力を消耗せず、爽快に走れて健康的!
我が家は、前後にチャイルドシート付けて2人の子供を乗せた上で、大きな川を渡って遊びに行くことがよくありました。川を渡る橋の登り坂は、一般の自転車では、押して歩くことすらキツいと思いますが、電動自転車なら、子供とお話しながらサクサク漕いで進めました。
また、子連れは荷物が多いし、あっという間に子どもも大きくなって重くなります。とはいえ、子が大きくなれば、自分の自転車に乗るようになり、チャイルドシートには乗る機会も減ります。ただ、我が家も知り合いのママ友達も、小学校低学年から中学年くらいまでは、後ろ乗せチャイルドシートを付けておいて、急な病院への通院等に備えていました。親である自分も歳をとって体力がなくなり、荷物や子は重くなるいっぽう(笑)。長い目で見て、電動自転車のアシスト機能は頑張るパパ・ママには必須だと思います。
2. 電動自転車に標準装備しているチャイルドシートの性能が良い
長距離走るとチャイルドシートで子供達は必ずと言っていい程、爆睡します(笑)。電動自転車に標準で付いてくる、特に、前乗せチャイルドシートは、いろいろな工夫がさせていて、安全性や乗り心地が洗練されています。多くの前乗せチャイルドシートは、
- 低年齢(1歳)から乗れる(一部のチャイルドシートは2〜3歳からしか乗れない)
- 背もたれが頭をしっかりガードする様になっている
- 背もたれの高さを調整できる
- シートベルトが体にぴったり合わせられる
- 自転車の先頭で風の影響をモロに受けるので、首下くらいまでガードできる機構になっている
- 荷物を乗せる場合、大容量収納可能!
等のメリットがあります。
もちろん、電動自転車じゃなくても機能的なチャイルドシートを取り付けることもできますし、リアのチャイルドシートでも高性能な商品があります。ただ、いくつかある有名電動自転車メーカーは、多機能なチャイルドシートを標準で装備していて、力を入れてウリにしている製品が多いので、商品選びの目安になるかと思いました。
電動自転車のデメリット
続いてデメリットです。1.〜7.ありますが、先述したとおり、『電動自転車を買う前に知っておくと安心な事』という感じで見てください。
1. 値段が高い
→例えば、我が家で使っているようなチャイルドシート付きの電動でない自転車は5万円前後ですが、電動自転車だと15万円前後します。価格は2〜3倍ですね。私が購入した際は『できる限り長く乗って、元を取ろう!』と心に決めました(笑)
2. 車体が重い
→倒れた時、起こすのに力がいります。駐輪する際に『車体の位置をちょっとずらす』時などにも力を使います。
以下に主要なメーカーのチャイルドシート付き自転車の重さをリストします。電動自転車と一般の自転車の重さを比べてみてください。
【電動自転車】
- ヤマハ(YAMAHA)
- 例)PAS Babby un SP
- 重さ:32.9kg
- 例)PAS Babby un SP
- パナソニック(Panasonic)
- 例)ギュット・クルームR・EX
- 重さ:33.4kg
- 例)ギュット・クルームR・EX
- ブリジストン(BRIDGESTONE)
- 例)ビッケ MOB
- 重さ:33.4kg
- 例)ビッケ MOB
【バッテリーなしの自転車】
- 丸石サイクル
- 例)ふらっか〜ずシュシュ
- 重さ:25.9kg
- 例)ふらっか〜ずシュシュ
チャイルドシートの違いも多少はありますが、7kgちょっと、電動自転車の方が重いですね。車体の重さに関しては、電動自転車は、漕いでいる間は重さも感じず、楽です。ただし!
私はとにかく自転車を倒さないように、対策として
スタイルを意識していました。停止中は、一般的な『自転車を押して歩くスタイル(自転車の左右どちらかに立つスタイル)』で電動自転車のハンドルを握ると、腕だけで自転車の重さを支えることになるので、倒れやすいと感じました。
また、スタンドを使って正しく駐輪している時でも、ハンドルロック機能を使って、車体がグラつかない様にはしていたんですが、ふと目を離した隙に、子どもが自転車に1人で乗ろうとしてバランスを崩してヒヤっとすることが何度かありました(汗)。いそいで走って行って、大人がハンドルをギッチリ持って事なきを得る、、、というのを何度やったことか(苦笑)。
上に例で挙げた主要なメーカーの電動自転車(PAS Babby un SP、ギュット・クルームR・EX、ビッケ MOB)のように、車輪の径(インチ)が小さい自転車に乗っている方が最近多いです。これは、
→ 低身長の方でもしっかり脚が地面につく
・安定感がある
→ 重心が低いためふらつきが少ない
ことが、子供を乗せる上で重要視されているのだと思います。我が家で乗っているPAS kiss miniを購入した際にも、足付きの良さは大きなメリットに感じました。
車体が重いことは、バランスを崩すとデメリットになりますが、小さいタイヤで車高の低いスタイルにすることで、電動自転車自体のバランスを良くする対策がとられているのだと思います。
3. 走り出しの加速に『うっ』となる
これは、言葉通りなんですが、ジェットコースター等の乗り物で急加速した時、一瞬、体がその加速についていけずに、後ろにそりかえってしまうような感覚を覚えると思います。それと同じ感じを電動自転車でも感じます(笑)これは、慣れるしかないですね。
4. バッテリーの充電が手間
(以下の5.同等)
5. バッテリー残量を気にしておく必要がある
4.と5.は、バッテリーの充電関係のお話です。スマホの充電のように、電動自転車も乗ったぶんだけ電池がなくなるので、定期的に充電が必要です。といっても、多くのメーカーでは、1回フル充電をしたら、50km〜115km(!)も走れるので、そこまで充電頻度は多くないかもしれません。ただ、遠出する時は、前日の夜等に忘れずに充電しておくと良いと思います。バッテリー残量を気にしておく手間がありますが、忘れずに充電する習慣として『外出時お家に着いたら、電動自転車の電源をOFFするタイミングで、あと何キロ走れるかをチェックする』癖をつけておくと、慣れてきます。また、我が家では、充電器を玄関横のカウンターに置いて、さっと充電できるようにしています。
6. 電源ON/OFFのボタンが壊れやすい
我が家では、一度、電源をON/OFFするスイッチが壊れてパーツを交換しました。。。修理に1万位かかりました(泣)。我が家のPAS kiss miniでは赤丸○のこの部分です。
アップにすると、コレ↓です。
電動自転車には、手元に同等の、スイッチがついています。
これの何がどう壊れたかというと、
『爪でボタンを力一杯、何度も押した事で、表面の防水機能がある塗装がはがれて、中に水が入り、操作できなくなった』
という感じです。(スイッチの操作はもちろんメインで私がしますが、ちょっとした待ち時間に子供がオモチャにして連打していることがありました。。。)
PAS kiss miniでなくても、どのメーカーの電動自転車を選んでも、ハンドルに電源を入れたり、バッテリー残量を表示するスイッチがついています。自転車に乗るたびに「物理的なボタンを押す」という行為は行われるわけで、このスイッチの劣化は目に見えて大きいです。
対策として、事前に以下の様な、スイッチを保護するなにかを付けておくとよいです。
私は、壊れて初めて、こんな便利な商品があることや、スイッチが壊れることは『あるあるネタ』だったことを知りました(涙)。電動自転車を新しく購入した時からつけておけば修理費をかけずに済んだので、皆さまもお気をつけください。
7. 車体が重いから、夏にパンクしやすい
これも、ママ友に聞くと『あるあるネタ』らしいのですが、電動自転車は、夏によくパンクします。。。車体の重さに加え、大人1人/子ども2人の最大3人の体重、夏といえばプールにじゃぶじゃぶ池など大荷物を積み込んで出かける機会も増えます。アスファルトの温度も高くなり、タイヤの負荷が増えることが考えられます。
対策としては、
こういった、パンク対策を自転車屋さんでしてもらうことです。私は、これを自転車店で勧められてやったことがあるのですが、パンクすると緑のスライムが少量、路上に点々と落ちます。それによってパンクに気付くことができます。そして、出先でパンクしても、このスライムが、タイヤに空いた穴に詰まって空気漏れを防いでくれるので、ある程度であれば、近所の自転屋さんまで乗って行くことができます。
以上、ここまでが、デメリット(電動自転車を買う前に知っておくと安心な事)でした。
有名メーカーオススメの人気チャイルドシート付き電動自転車
続いては、これからチャイルドシート付き電動自転車の購入を検討している方向けに、売れている有名メーカーの商品をまとめてみましたので、参考にしてください。
以下の各商品には、バッテリー容量もあわせて記載をしました。電動自転車の価格は、バッテリー容量に比例して高くなることが多いので、商品選びの主要なチェック項目として見てみてください。
有名メーカー商品まとめ
- ヤマハ(YAMAHA)
特徴:老舗。スマートパワーアシスト機能で道によってアシストレベルが変化
- PAS Babby un SP
- 特徴:主力製品、リヤチャイルドシートがメイン
- バッテリー:15.4Ah
- PAS Kiss mini un SP
- 特徴:フロントチャイルドシートがメイン
- バッテリー:15.4Ah
- PAS Crew
- 特徴:タイヤサイズ24インチ
- バッテリー:15.4Ah
- PAS Babby un SP
特徴:電子キー、チャイルドシートにこだわり、ハンドルロックはハンドル下
- ブリジストン(BRIDGESTONE)
特徴:両輪駆動、漕いで自動充電、ハンドルロックは右手親指
-
- ASSISTA
- 特徴:お値段お安め。タイヤ小さい
- バッテリー:12.3Ah
- ASSISTA
-
以上が主要メーカーのチャイルドシート付き電動自転車のラインナップです。これだけたくさんあると悩んでしまいますね。
商品の選び方〜チェックリスト〜
個人的には、上記3社は、みんな信頼できる有名企業ですので、自転車の機能はどれも申し分ないと思います。ですので、自転車をメインで運転する方が、以下の様なこだわりから、最優先項目を3つくらいに絞って、比較すると良いのではないかと思いました。
【比較項目チェックリスト】
・予算は?
・バッテリー容量は、大容量必要?(週何回くらい乗る?長距離乗る?)
・タイヤサイズの希望は?体格や自転車そのもののフォルムの好み的に大小どっち?
・好きな色(車体・チャイルドシート・ペダル・サドル等)がラインナップされている?
・チャイルドシートは前乗せだけ?後乗せだけ?どちらもつける?形にこだわりある?
・カゴは必要?
・追加機能(自動アシスト変動機能[ヤマハ]、両輪駆動機能[ブリヂストン]、ワイヤレスキー[パナソニック]等)にこだわりは?
補足&参考情報
最後に、電動自転車が決まったら、いよいよ自転車を購入することになりますが、購入するときのおすすめの買い方や、追加購入を検討するグッズについて紹介します。
おすすめの買い方
ちょっと対象者が限定的ではあるのですが、電動自転車のおすすめの買い方を紹介します!
我が家の近所に「サイクルベースあさひ」という自転車屋さんがあります。このお店は、各地に実店舗を構え、さらにネットショップとして楽天にも出店しています。我が家では、実際に商品を購入する前に、現物を実店舗でチェックした上で、ネットで注文しました。なぜなら、電動自転車は10万円以上するので、たっぷり楽天ポイントがもらえ、お得に買えるからです。さらに、配送を近所のあさひの店舗にすると送料が無料で、受け取りの時に防犯登録をしたり、細かなメンテナンスをしてもらって乗って帰る、ということができるんです!近所に「サイクルベースあさひ」がある方は、この買い方は、オススメです!私は、もらったポイントで以下で紹介する様な、チャイルドシート用レインカバーや自転車を漕いでも足が濡れない長靴等を買いました。自転車を購入すると、色々追加で備品が必要になったりします。。。要チェックです。
チャイルドシートの選び方
続いては、チャイルドシートについてのお話です。大抵、自転車とセットで購入するとは思いますが、お子さんの人数や年齢差によって、チャイルドシート単体を購入する機会もあると思います。そこで、個別にチャイルドシートを購入する際の選び方を紹介します。
最近では、色々なチャイルドシートがありますが、一般的なチャイルドシートは、自転車のハンドル部分に設置するフロント(前乗せ)タイプか、後輪タイヤの上に設置するリア(後ろ乗せ)タイプのどちらかになります。また、フロントタイプは、前カゴの後ろにつけるタイプと、前カゴは無しで、ハンドルの真ん中にチャイルドシートを設置するタイプの2パターンがほとんどです。
どのタイプを選ぶかは、実際に自転車屋さんで試乗させてもらって、以下のチェックをすると良いのかなと思います。
・乗せる子どもは、チャイルドシートの年齢・体重制限の範囲内?
・子供の乗せ下ろしが楽なのはどんなチャイルドシート?
・運転手の足がフロントのチャイルドシートに当たってしまわない?
・カゴは必要?
・予算は?
我が家では、フロントチャイルトドシートは、自転車を購入時にセットで販売されていたものを使いましたが、リアチャイルドシートは「OGK」というメーカーのものを取り付けました。OGKは、実店舗やネットショップで自転車用品をみていると必ず目にする老舗メーカーです。私の周りでも、多くの方が使っていました。あとからチャイルドシートを取り付ける方は、オススメ商品をピックアップしたので参考にしてみてください。
【価格重視】の方には、以下の人気商品がオススメです。
前乗せ
後ろ乗せ
【安全性&乗り心地重視】の方には、以下の人気商品がオススメです。
前乗せ
後ろ乗せ
双子や年子の子向け
また、幼稚園に通っているときに、双子ちゃんのママは、電動自転車に以下のようなベビーカーを後輪部分に取り付けて、引っ張って送迎している方がいました。
一般的な前乗せチャイルドシートは、3〜4歳くらいまでしか乗れないものが多いです。そのため、年齢差がある兄弟は、弟や妹を前に、兄や姉を後に乗せて送迎できることが多いですが、同じ年齢の双子ちゃんの場合や年子ちゃんの場合は、頭を悩ませますね。。。その点、この自転車用ベビーカーは、おしゃれだし、中に乗っている子どもたちも楽しそうでしたよ!
雨・風・寒さ・暑さ対策
続いては、チャイルドシート用のレインカバーのお話です。私の周りでは多くの方が使っていました。幼稚園や保育園への送迎に、天気は関係ないですもんね。。。レインカバーは、雨の時だけではなくて、風よけや日除けとしても使えるので、我が家でも8年でフロント・リアそれぞれに2枚使用しました。初代は、付けたり外したりが面倒で、ずっと付けっぱなしにしていました。チャイルドシートそのものが保護されて綺麗なまま維持できてよかったですが、レインカバーそのものは、日焼けして色がかすれたり、何かにひっかけて破れたりと、劣化は激しかったです。2代目は、フロントはつけっぱなし(上の子が小学校に上がり、フロントは荷物カゴと化したので、レインカバーはチャイルドシートや荷物を保護するための値段の安い、高さのないカバーにしました)、リアは雨の時だけつけていました。付け外しのタイミングは、人それぞれな気がします。
また、購入したチャイルドシートによって、レインカバーが取り付けられないこともあるので、レインカバーを買う際は事前チェック必須です!
【前乗せチャイルドシート用レインカバー】
【後乗せチャイルドシート用レインカバー】
また、雨の日に濡らしたくないのは子供や荷物だけではありません(笑)。運転手の自分達の雨対策も必要になります。ただでさえ忙しい朝に、雨具の準備にてこずりたくはないので、以下の様な、脱ぎ着が楽なポンチョ型のレインコートはオススメです。
【運転手パパママ用レインコート】
ただ、ポンチョ型のレインコートは、自転車を漕いでいる際に、裾から垂れた雨水で、足がどうしても濡れるので、以下のようなレインブーツとセットで使用するのがオススメです。パッカブルな、折り畳みができる長靴だと、収納や持ち運びが楽で、色々なシーンで活躍しますよ!
【運転手パパママ用長靴】
(我が家は、子どもの送迎がなくなった今でも、野鳥の会のレインブーツを愛用中です)
まとめ
以上、チャイルドシート付き電動自転車やその他関連情報をお伝えしました。諸々購入するとなると10万円以上するので、新しく自転車選びをしている方は、どれがいいのか頭を悩ませているかと思います。今回紹介した電動自転車のメリット・デメリットや自転車の選び方・買い方、我が家の失敗談等が、少しでも自転車選びをしている方の参考になれば嬉しいです。
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