こんにちは。みなさんは、きのこ、好きですか?私は、大好きです。椎茸、しめじ、エリンギ、えのき、まつたけ、なめ茸、きくらげ。いろんな美味しいきのこがありますが、今回は、実際にやってみて感動した「しいたけ」をお家で簡単に育てて自分の手で収穫ができるキットを紹介します。
出会い
まず、私が初めてこのしいたけ栽培キットに出会ったのは、友人へのプレゼントをネットショップで探している時でした。家庭菜園やDIYが好きな友人へのぴったりだと思い、プレゼントしました。送った友人からは、たくさんの椎茸が収穫できたよ!と喜びのお返事をもらったので、私も自宅で家族と栽培&収穫を楽しむために購入しました。
ただ、購入時、以下の2点で悩みました。
値段
最初に悩んだのが、値段です。ネットショップでのキットの値段は、送料無料で2,180円。栽培に失敗して枯らしてしまった場合を考えると安くはないです。。。
よくスーパーで売っている椎茸が、小〜中くらいのサイズ6個程度が1パックになって、200円程度で売っているのをみかけます。ざっくり見積もると、
2180 ÷ 200 = 10.9
栽培キットの値段 ÷ 一般的な椎茸1パックの値段 = 何パック買えるか
つまり、約11パック分の椎茸をスーパーで買ったのと同じ価格ということです。1パック6個入っていると考えると、11×6=66個の椎茸を収穫できれば元が取れると言うことになります。
ネットショップの説明を見ると、1回の収穫でたくさんの椎茸がとれるし、同じ栽培ブロック(椎茸が生えてくる円柱の木片のようなもの)で2〜3回、うまくいくと収穫できるとありました。もし元が取れなくても、栽培の楽しさも追加されるので期待値が高まりました。(我が家の収穫実績は、後半で紹介しています)
きのこの種類
また、購入前の悩みどころとして、ネットショップでは、様々なきのこの栽培キットが販売されていたので、どのきのこを育てて食べたいか、購入するきのこの種類も悩みました。椎茸以外にも、販売されているきのこの種類は、以下のようなものがありました。
このように、自分で育てて収穫できるきのこの種類はたくさんありますが、そのなかでも、商品レビューが多く、ネットショップでも初心者にオススメされていたのが「しいたけ」でした。まずは「しいたけ」できのこ栽培ってどんな感じなのか?を経験して、よければその後別のキノコも試してみようかな、という判断で、今回は「しいたけ」栽培にチャレンジすることにしました。
購入を後押ししたポイント
そして、最後に私が購入を決めたポイントは、季節です。きのこの栽培は、日中と夜の寒暖差があった方が多くの椎茸ができて育てやすいそうです。夏より秋冬(春)の方が暑さ対策をしなくてすみ、発芽する椎茸の個数が多くなるようなので、私は、暑さの落ち着いた秋に購入しました。
メリット・デメリット
実際に数週間、しいたけを育ててきて感じた、メリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 育てるのが楽しい
- とにかく栽培キットが届いてすぐにニョキニョキとしいたけが生えてきて、家族みんながしいたけの成長を楽しみにしていました。数時間で目に見えて大きくなるので小さな子供も育っていることがわかりやすく飽きずに楽しめます。
- 子供の食育、理科の勉強になる
- 収穫したしいたけを自分でどんなメニューで食べるか考えたり、栄養を調べたり、下処理する事も楽しんでできます。菌類について勉強するきっかけになります。
- 食材として美味しい&栄養たっぷり
- しいたけそのものの味も食感も美味しかったです。何より新鮮であることが嬉しいですね。
- しかも、椎茸は、特に女性には嬉しい0kcal食材。食物繊維がたっぷりで整腸作用があり便通をよくするので、肌荒れを防ぎ、ダイエットや肥満防止にも効果的なんだそうです。他にも、ビタミンD、レンチナン、エリタデニンなどの栄養素を含んでいて、カルシウムの吸収率を高め、歯や骨を丈夫にしたり、免疫力を高めて、ウイルス性の病気に強い抵抗力を高めたり、血圧をさげる効果もあったりするそうです。
- 食費の節約になる
- たくさん収穫できれば、スーパーでしいたけを買わずに済むので節約できます。どれくらいの大きさの椎茸が何個できるかは、栽培の仕方や環境によりますが、我が家の実績では、
・1回目の収穫:30個
・2回目の収穫:7個
・3回目の収穫:3個
でした。残念ながら食費の節約にはなりませんでした。。。が、環境や育て方によって、もっと収穫できることもあると思います。また、私としては、元が取れる取れないにかかわらず、栽培の楽しさが勝ったので、コスパは良かったと思っています。 - また、逆に、もし採れすぎて食べられない!となっても、干し椎茸にすると、栄養価も上がって日持ちもするのでよいな〜と思いました。
- たくさん収穫できれば、スーパーでしいたけを買わずに済むので節約できます。どれくらいの大きさの椎茸が何個できるかは、栽培の仕方や環境によりますが、我が家の実績では、
デメリット
- 置き場に困る
- 栽培用の透明のケースが、直径約30cm、高さ約35cmの円柱状(上部がドーム)で、なかなかの存在感です。設置場所については、栽培キットが届く前に「この辺に置こう!」という目星をつけておくと良いと思います。
- 我が家では、家族の動線上に栽培キットを配置しないと、毎日の世話や成長記録を忘れてしまうと思ったので、キッチンカウンターか、ダイニングテーブルに置いていました。
- 長期不在時の水あげ
- 椎茸の栽培には、栽培ブロックに、朝晩と霧吹きで水をかけてあげる必要があります。我が家では、土日に1泊2日で自宅をあけることがありましたが、キッチンペーパーに水を含ませ、透明ケースの下に敷き詰め、出かける直前にたっぷり水を吹きかけてあげれば大丈夫でした。
- 収穫2,3回目は、数多くは獲れない
- 栽培キットが届いた直後、1回目の収穫は、たくさんとれて嬉しいのですが、2回目、3回目は生えてくる椎茸の数が極端に少なくなりました。温湿度管理や、栽培ブロックに与える刺激(ブロックの中にある椎茸の菌が、ブロックの外に出て育つように、穴を開けたり、たたいたりする)の仕方等で数が変わるようです。
- 椎茸の成長には、朝晩の寒暖差があった方がよいそうです。我が家では、秋〜冬にかけて栽培しましたが、日中暖房をかけ、夜も寝る直前まで部屋が暖かかったせいで寒暖差がなかったせいか、2,3回目の収穫数は少なかったです。
- 栽培に向く季節と向かない季節がある
- 夏の暑い時期は、栽培用の透明のケースに氷を入れる等、対策が必要になり、なかなか手間がかかります。
- 椎茸栽培に適した温度は、18℃〜25℃です。
- 日中:27℃以下
- 夜間:20℃以下
育て方
ここまで、椎茸栽培のメリット・デメリットを紹介しました。これらを理解した上で、実際の栽培の仕方についてみていきましょう!我が家での栽培記録を時系列でご紹介します。
10月24日
ネットショップでポチッと注文。
10月27日
商品到着!なかなか大きな箱で届きました。左下にペットボトル、右側に500円玉を置いてみましたが、サイズ感はわかるでしょうか?


しっかりした箱に入っているので、安心ですね。中には、梱包材とともに、栽培のための説明書、ケース、栽培ブロックが入っています。


箱の一番下に、これから椎茸がニョキニョキ生えてくる栽培ブロックが、ビニールに包まれてドドーンと置かれていました。

ビニールをあけます。手や床が汚れるので、気になる方は、軍手やビニール手袋を用意してください。私は素手で作業しました。栽培ブロックの下には、先ほどまで栽培キットが入っていた箱を解体して敷物がわりにしました。

栽培ブロックの表面についた、きのこの菌が若干グロテスクですが、ハサミでビニールを切りながら取り出していきます。ほのかにしいたけの匂いがする程度で、見た目ほど気持ち悪くはありません(笑)。

届いた時点で、既に栽培ブロック表面に、ポップコーンのような白いふくらみがあって、しいたけが頭を出していました。

段ボールの中で底になっていた部分は表面が潰れてしまっていますが、こればかりは仕方ないですね。

この時点での重さは、1.5kgでした。

開封したら、引き続き、準備として、栽培ブロック全体に水をかけます。

容器に移して準備完了です。これから、霧吹きで朝と晩に水をかけてあげる必要があります。我が家では、100円ショップで購入した霧吹きを使っています。

ケースは、上から見ると通気口の穴が空いています。

よーく見ると下の写真のように、購入直後から割れがありましたが、栽培には影響がなさそうなので、そのまま使うことにしました。

準備が整ったところで、ここからは、日々の成長記録を紹介します。
栽培初日(10月27日)
我が家の栽培環境は、以下のような温度&湿度です。
- 室内温度:24度
- 室内湿度:40%
- 屋外温度:19度


届いた時点でもうマッシュルームのような白いふくらみがあって、これからどんなふうに成長するのか、ワクワクしながらしばらく眺めていました。
2日目(10月28日)
- 室内温度:24度
- 室内湿度:45%
- 屋外温度:19度




2日目にして、しいたけの生えている白い箇所のこんもり感が増してるのが分かりますか?届いてから1日で、椎茸の成長スピードに驚かされました!
3日目(10月29日)
- 室内温度:26度
- 室内湿度:40%
- 屋外温度:20度



4日目(10月30日)
- 室内温度:24度
- 室内湿度:25%
- 屋外温度:18度




椎茸が上に成長するようになりました!3日目までは円柱の栽培ブロック側面に垂直に、床面と並行に軸が伸びていましたが、軸がグインと上向きに曲がって、上へ上へと成長を始めました。傘の直径も大きくなり、3日目までは軸と同じくらいだったのが、軸は太さはそのままで長さが長くなり、傘がこんもりと膨らんできました。
5日目(10月31日)
- 室内温度:22度
- 室内湿度:25%
- 屋外温度:13度




軸の長さは4日目とあまり変わりませんが、傘がグングン成長しています!生えている椎茸同士の隙間がなくなり、おしくらまんじゅう状態です(笑)
本来、このくらいの段階で、椎茸のサイズが小さかったとしても、収穫しておくべきでした(反省。。。)翌日、事件発生です。。。
6日目(11月1日)
- 室内温度:22度
- 室内湿度:30%
- 屋外温度:16度




うぁーーー。傘が広がっちゃってる。。。収穫のタイミングを逃して、伸びきっちゃってます。。。これは悪い例ですね。「もっと大きくなってから収穫しよう!」なんて欲張ってはいけません。反省しながら収穫しました。
昨日とは打って変わってテンションだだ下がりの中(笑)、全部の椎茸をキッチンバサミで切って収穫しました。見た目は美味しくなさそうですが、味も香りも良かったです。ガリバタポン(ガーリック・バター・ポン酢)炒めでいただきましたが、家族であっという間に完食でした。
最終的に、30個、収穫できました。
気を取り直し、この反省点を生かして、2回目の栽培に入ります!
これからやることは、栽培ブロックの休息と浸水です。我が家の実績としては、
- 休息:11/2〜11/14(13日間)
- 浸水:11/15
です。栽培ブロックを休ませている間も、1日に2回霧吹きで水をあげます。この休息期間は、2週間程度とります。
その後、バケツに水を張り、栽培ブロックを完全に水に浸して12〜24時間置いておきます。栽培ブロックが浮いてくるので、なんでも良いので重石を置いてください。写真はペットボトルに水を入れたものです。
また、この浸水時に「表面を叩いたり、竹串等で穴を開けたりすると椎茸が生えやすい」と言うレビューを見かけたのでやってみました。我が家では、叩く力加減が分からなかったので、叩きはせず、手元にあった爪楊枝でブスブスっと表面を数十箇所刺しました。
浸水している間、容器を水洗いして中の木屑や表面の埃を払っておくと、引き続き観察しやすいです。
浸水が終わったら、元の容器に戻します。
その後、爪楊枝の効果か、翌日には、椎茸の頭が見えてきました!
2回目1日目(11月16日)
- 室内温度:22度
- 室内湿度:35%
- 屋外温度:19度
しばらくぶりに生えてきました!ただ、生えてはきたけれど、寂しい。。。頭が見えている椎茸の個数を数えると、5,6個といったところ。1回目の収穫数と比較すると、数はグーンと減りました。生えてきただけよしとするか!あわよくば、時間差でもう少し増えてくるかも?!と淡い期待をしましたが、増えたのは数個でした。。。
2回目2日目(11月17日)
- 室内温度:25度
- 室内湿度:25%
- 屋外温度:15度
グングン大きくなってます。写真で見える3個の椎茸とは別に、栽培ブロックの反対側の側面に4つ新しい椎茸が顔を出してきました。
2回目3日目(11月18日)
- 室内温度:23度
- 室内湿度:30%
- 屋外温度:18度
最初に生えてきた2つの椎茸の傘が丸みを帯びて、分厚く、大きくなりました。収穫のタイミングを逃さないようにこまめに状態をチェックします。1回目の椎茸は、隣同士の椎茸とぶつかって窮屈そうでしたが、今回はのびのび育っています。
2回目4日目(11月19日)
- 室内温度:25度
- 室内湿度:45%
- 屋外温度:22度
キター!収穫の頃合いです。良いサイズです。キッチンバサミで切って収穫します。
サイズの目安の500円玉です。全体サイズとしては小ぶりですが、傘の厚みがしっかりあって、新鮮で美味しそうじゃないですか?!
1回目の収穫での失敗を生かして、傘の裏の膜が切れた、ちょうど良いタイミングで収穫ができました!煮物に入れて、美味しくいただきました。しいたけそのものの香りも味も食感もよく、出汁が出て美味しい煮物になりました。
今日の収穫は2個でしたが、まだ小ぶりの椎茸を引き続き行い、11/23に、2回目最後の収穫をしました。
最終的に、2回目の栽培で椎茸は7個採れました。
引き続き、再度、栽培ブロックの休息と浸水です。我が家の実績としては、
- 休息:11/24〜12/10(17日間)
- 浸水:12/11
です。
で、この後、3回目の椎茸栽培に入りましたが、なかなか生えてこないんです。。。もう無理かなーとあきらめかけた時、ん!?生えてるじゃないですか!浸水後5日たった12/16、小さな白いふくらみを見つけました!
3回目1日目(12月17日)
- 室内温度:22度
- 室内湿度:25%
- 屋外温度:8度
栽培ブロックが、茶色から黒っぽくなって、キューっと縮んでいる感じがわかるでしょうか?3回目の栽培ともなると、椎茸が頭を出す隙間がないのか、下の方から生えてきました!しかも1つは栽培ブロックの底から、ブロックを押し上げるように生えてきました。
3回目2日目(12月18日)
- 室内温度:27度
- 室内湿度:25%
- 屋外温度:10度
グングン成長しています。特に下から栽培ブロックを押し上げている椎茸が、ブリッジをして頭で支えているような、力強さの中に健気さを感じて(笑)、なんとか生かす方法がないかを考えました。
ケースを持ち上げて下から覗いてみると、、、あーーー!もう一個生えてる!
と言うことで、栽培ブロック側面に生えている椎茸は1つだけなので、ブロックを横にして様子を見ることにしました。つぶれた2つも食べれると良いな〜、と期待して継続して育てることにします。
3回目3日目(12月19日)
- 室内温度:26度
- 室内湿度:25%
- 屋外温度:3度
ブロックの側面の椎茸は順調に育ち、底面の椎茸も傘の形がつぶれて変形していたのが丸みを帯びてきました。
3回目4日目(12月20日)
ブロック側面の椎茸を収穫しました!肉厚で立派な椎茸になりました。
最終日:3回目5日目(12月21日)
栽培ブロック底面の椎茸も若干の傘の歪みはありますが、立派に実り、収穫しました。横にポツンと寄り添うようにはえてきたもうひとつの椎茸は、これ以上成長することはありませんでした。
以上、ここまでが、椎茸栽培の全記録です。1〜3回目の栽培で、合計39個収穫することができました。
4回目の栽培もチャレンジしようと思えばできるんですが、3回目で生えてきたしいたけの個数が少なかったことや、購入時の説明書には、3回目までの栽培しか記載がなかったので、これで終了とします。
まとめ
今回は、素人でもお手軽、簡単に椎茸栽培ができる「シイタケ栽培キット」を紹介しました。DIYや家庭菜園等が好きな方はきっとハマります(笑)。自宅で栽培を楽しむのもよし、大切な方へのプレゼントにもオススメです!私はとても楽しく栽培&収穫&調理ができました。興味のある方への役立つ情報になると嬉しいです。
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